本日塾はお休みでした。
僕はというと、研修に行っていました。
その内容は、社員教育の研修セミナーでした。
ビジネスセミナーに参加して感じることは、「子供達の勉強で結果が出ない」事と、ビジネスにおける、「●●で結果を出すために」など、形は違えど、内容は一緒であると感じます。
勉強ができない子も、仕事で結果が出にくい人も、もちろん形は違いますし、勉強はできても仕事ができない人や、その逆もあります。しかし、問題が起きている内容を見ていると、実によく似ているのです。
セミナーの中で、最も心を動かされたのが、
「質は、量をこなすことによって得られると、皆が知っているにもかかわらず、量をこなすことなく、高いレベルの内容が行えるようになりたい、或いは、それができますよと言われると、いとも簡単に騙されてしまうことです」
ピアノの練習を、量をこなすことなく、高い質だけでなんとかなるのでしょうか？
もちろん、質の低いレッスンを何時間受けても時間の無駄だと言えます。
しかし、それは、だからと言って、家でピアノに向かって練習する時間が減るということではない。
というような内容でした。
自分と向き合い、その技を磨き、何度も、時間をかけて、何年もかけて修得する中で、「質」を高めることができる。
「質を高めた人が、質を高めるためには、こうしたほうが良いですよと話してくれる内容には、耳を傾けるほうが良いですが、質を高める方法を知らない人が、どうしたら良いでしょう？と質問する場合は、大部分が、そもそも量をこなしていない場合が圧倒的に多いため、心を鬼にして言ってあげてください。ごちゃごちゃ言う前に、やりましょうと」
僕も今までの指導の中で、様々な生徒さんを見てきましたが、本当にこの通りです。
量をこなしたくないと思っている生徒さんが、「ね〜、先生。質を高める勉強法ってあるんですか？」と聞いてきます。なので、根本的に勉強量が足りていないので、そこから話をします。
マラソンの前に、どんなに質の高い練習だろうが、42.195㎞以上走りこむ練習なしに、勝利は見えてきません。自分では頑張っているつもりでしょうが、みんなが10頑張っている間に、自分が2しかやっていないのであれば、いくら質を問うても勝てるはずがありません。
一方、ちゃんと勉強量をこなし、本当に質が勝負を分ける生徒さんは、とんでもなく勉強しています。
学校の定期テストで４５０点や偏差値で65以上などの生徒さんを見ているとわかりますし、その生徒さんの半数以上が、質を高めた学習法が身についているため、はたから見ると、そんなに努力しているように見えません。なので、みんな、「あんな風に、努力せずに、効率よく勉強したい」と考えるのかもしれませんが、その努力型の天才は、間違いなく、今までの、毎日の中で、普通の人とは違う時間の使い方で効率よく勉強してきたはずですし、そうでなければ、そもそも、本物の生まれ持っての天才です。そんな人を、目標とするのであれば、なおのこと、僕のような凡人は、時間と量をかけて、追いつくしかありません。
ウサギとカメの話がありますが、あれは、能力のあるウサギが油断して休んでいる間にコツコツ努力した亀が勝つ話ですが、入試ではよく引き合いに出される有名な話です。ウサギが油断せず、突っ走ったとして、勝つ方法が一つだけある。それは、
「のろまなカメが勝とうと思ったら、ウサギよりもはるか前にスタートし、努力を続けるしかない」君たちは、のろまなカメかもしれないが、天才であるウサギに勝つ方法がたった一つだけあります。ウサギが、油断してサボることを期待するような、そんな人になるのではなく、スタートを早めれば良いのです。
嬉しいことに、勉強は、どんなに早く入試対策をしようが、勉強に熱を入れるのが早かろうが、誰に怒られることも、ルール違反でもありません。浪人生が、現役生よりも合格率が高いのは、単に、その分(余計に１年分)頑張ったからに他なりません。
お子様は、「どうやったら効率よく勉強できるように。。。」と不安を口にします。
それを支える保護者様は是非、それを見つける努力をしようよ。それを見つけるためには、一刻も早く、勉強をはじめようよと言ってあげてください。
あとは我々塾が、お子様一人一人の特性を見ながら、一歩上、二歩上へと歩みを進めていけるように指導してまいります。受験生の大部分が、この夏から本格的に勉強し始めます。ならばなおのこと、他の子よりも、1.5倍、2倍、3倍の努力をスタートすべきでしょう。そんな夏にするよう、学志館では無料の学習時間を使って、勉強することができます。今年もたくさんの受験生が自らの意思で勉強と向き合えるよう、心のサポートを含め、お話しし、指導してまいります。
