僕はこの言葉が好きです。
・・・・だからやっていない君が悪い。
という意味ではなく、自身をふりかえってみても、素晴らしい指導者や、仲間がいると、自分の能力なんてちっぽけだったかもしれないのですが、そんな周りの人達に助けられ、
「できちゃった」
という経験が、一つや二つではなくあります。
だからこそ、やっていない生徒たちにも、そんな体感をしてもらいたくて、
・良き指導者でいよう
・悪いのは生徒ではない
と思って指導しています。先生になる人、塾で指導している人は、僕が見た限り、皆「教えることが大好き」で「できるようになった子供たちの笑顔が見たくて」、そして「先生ありがとう」と言ってもらえるような仕事がしたくて頑張っています。
でも、この時期からは注意が必要ですね。
入試が近づいてくると、悪気はないのですが、どうしても先生たちの厳しさが増します。
それは、「合格してほしい」「甘いことを言っていて不合格になって欲しくない」「そんなことでどうする」という叱咤激励なのですが、生徒さんからすると、辛い。。。となる時期でもあります。
だからこそ、
「やっていない君が悪い」ではなく、
「やっていないだけで、できるから、まずは一緒にやろう」と塾で勉強できるように声掛けと指導を頑張ります。
でも本当にそう思うんです。
「成績が上がりません」
と悩んでいる生徒さんを、先生という立場から、今いる学年の生徒全体や、今までの同じ学年の生徒の頑張りで比較してみると、結果が出ない第一の理由は、やはり圧倒的に「他の子と比較してやっていない」という事になります(もちろん中には、ちゃんと量をこなしているのに、勉強の質が悪く結果が出ない生徒さんもいます。そんな生徒さんには質の指導をしてまいります)。
しかしながら、他者との比較で、頑張れる生徒さんもいれば、落ち込んでしまい頑張れない生徒さんもいます。ライバル心むき出しで頑張るタイプには「他者(ライバル)」との比較でしょうし、そうでないお子さんには、「昨日の自分をこえる」頑張り=やっていないを撲滅するために、あいているテキストを頑張って完成させることでしか、成長の方法はありません。
頑張ろうね。
今日も、学校の課題に追われ、塾の課題がたまっている生徒さんが自主勉強に来てくれました。その心意気は素晴らしいのですが、
「こんなに、やり残しがあったら終わってるって。。。できへんし」
「そうかな。たった10枚程度やろ?今日中は無理かもしれないけど、こつこつ頑張ればすぐ終わるよ」
そう言うと、気も晴れたのか、黙々と1枚ずつやり始めました。
・すぐくじける
・できたことよりも、できないことに、すぐ目が行く
そんなお子様も、心の底では「頑張りたい」と思っています=だから塾へやってくるのです。
そして彼も、今日の授業の前に数枚のプリントを仕上げてくれました。
逃げたり、言い訳ばかりして結局やらないんじゃなくて、こうしてこつこつ努力を積み上げに勉強しに来ることが素晴らしいと思います(更にテスト前に完成させられるように頑張ろうね)。そして、こうして頑張っているうちに、昨日の自分よりも頑張れる「学びを志す」人になれます。
それは偏差値が70をこえるような生徒さんでも、不得意科目や、過去問題で点数が取れないと同じような行動をとります。だからこそ、「良き指導者」「よき仲間」と共に頑張れる場所が必要です。そんな場所になることができるよう、頑張ってまいります。