この時期、必ずする話があります。
僕は負ける人間の特性や、傾向を何度も見てきました。(もちろん、どんどん成長していき、未来を変えていく生徒の方をもっとたくさん見てきました)
そんな中、最近よく話す3つの傾向を、みんなにも意識してほしくて話して回っています。
本人は負けるつもりなんてさらさらないんですが、
この3つのダメな事を、かたくなに頑張っている人は「負ける要素が強い」と僕は思って指導しています。
①「できるようになったら考えます。」は負ける人のルール。
偏差値65の四條畷高校を目標としているとします。現在の偏差値は55程度です。普通の人は、1ランク上の偏差値61程度の寝屋川高校を目標にし、偏差値が62や63になってくると、
「四條畷高校目指そうかな」と言い出します。(それが決して悪いわけではありません。しかし、その前から。四條畷に行きたい!と思って頑張っていたら、きっともっと早く到達できたよというお話です)
その偏差値62程度になったのが、中3の秋だったらどうなる?時すでに遅しだよ。今の中3生はその直前の夏ですが、それでも、
「その時が来たら考えます」
では、
その時が来た時にはもう、「時すでに遅しなんだ」と説明してます。
未来を変え、夢を叶える人には特徴があります。
早い段階から、「目標がある」。
あるいは、口に出して「〇〇高校(中学)へ行きたい」と口にしているケースが圧倒的に多いです。
中1から、あるいは中2の半ばから「四條畷高校高校へ」と意識して行動してきた人と、
「可能性が出てきたら」や「その時が来たら」と言っている人が同じなわけがありません。
積み上げてきたものの重さ、量が違います。
それによって、諦めなければいけない現実が待っているという事を知らない。あるいは考えていないことがダメだよ。と話します。
できなくてもいいし、叶わない夢であったとしても、
その目標を置き、そのためにどうするのかを考えることが大切なのです。
・お金があったら考えます。
・時間ができたらやってみます。
僕も、普通に生活しているとそうなります。その時、ぐっとこらえて流されず。「今何ができるのか」「そうやって思考停止にならずに、今できる事は何か」を考え行動するようにしてます。そうすると、少しずつ未来が開けてきます。
②今やらない人は、後になっても結局やらない。
夏前の学習量が100だとすると、この夏で200%頑張ろう。
9月以降、100%を学校の定期テスト対策に、新たに頑張れるようになった100%を五ッ木模試などの実力、入試対策に充てられる底力がないと勝てないよ。と話しています。
「後でやろうは、馬鹿やろうだ」という言葉がありますが、勉強に関していえば、早いほどいい。できていない事を早く知る方が良いし、暗記も早く終わらせる方が良い。後にしていい事は一つもないと思っています。
そして、仲家先生もよく言っています。
「今やらん奴は、後になってもやらんよ。どころか、そこでついた差が広がるばかりで、さらにやる気がなくなっていくよ。勝つためにはポテンヒットでもいいから、バットを振ってヒットを打たな。ヒットが出れば楽しくなるし、やる気も出るし。そのためには、何度も、数多くバッターボックスに立ってバットを振る事。今必死に頑張るんやね」
僕もそう思います。
今やらない人は、家に帰ってやるかというと、
やっぱり、やらずに借金が雪だるま式に増えるほうが圧倒的に多い=だから、今少しでもやろう。
頑張ろう!
限界突破の先に、今とは違う未来があるんだよ。「今と同じ努力、量、スピードで未来が変わるなんて思わない方が良い」、きっと「もうだめだ。。。」と思うぐらい頑張った夜、
「寝る前に、今日間違ったところが頭に入っているか、後1時間だけ頑張ってみよう」
と思えるかどうかで勝負が決まると、信じています。
今やらずに後でやる人もいます。それもわかります。
しかし、大部分が、
・時を逸している
・その時やったらいい事をしないので、「あ~、そういう人なのね」と思われ信頼を失っている=先生や親が言ってくれなくなる。
・今やった方が早く簡単にできて、後でやると余計な手間や時間がかかっている。
など、やはり悪い事の方が多いと感じます。
僕の場合は、悪気はないのですが、年齢的なこともあり、その時にしないと「忘れてしまう」のです。
次々、1日に20や50や100の案件がやってきて処理していると、「後でやろう」→忘れるので、できるだけその場で、すぐやるようにしています。忘れた場合は、社員がフォローしてくれています。「村山先生忘れてますよ!」その声に助けられ、すぐまた、その場でやるように頑張っています。
・「今は時間がなくて無理かな」や、
・「それは無理だと思います(やってもいない)」などの、
後ろ向きな言葉が多い人も結果が出にくいですね。僕のように、アホでいいと思うんです。「やってみます!」「できませんでした!でも、次こうしてみます」で、前に進めば、いつの日か未来が変わり始めますし、誰かが助けてくれる。大丈夫。弱い自分の殻を破ろう。
③決めない。「わからないからやらない、書かない」
僕は、100人いて50人が勝って、50人が負けるのだとしたら、大きく、次のような性格で、負ける人間か勝つ人間かがわかる!とよく話します。
勝つ人間は、「わからなくても決める。書く。」
分からないからこそ、こうかな?あーかな?と思って書いてみたり、何か行動を起こします。
一方負ける人間の多くは、
「わからないから書かない」
「わからない物は書けない」
「わからないから考えているんです(と言って、悩んで実は止まっているだけ)」
という行動をとります。ようは止まっている。前に進まないと未来は変わらない。
漢字や英単語など、わからなければ書いても正解にならない問題こそ、空白でいいよ。
でもね、
長文読解や意見を書く問題など、何か書くことができる問題は、
「絶対に書くこと」
そこで書く人間=勝つか、書かない人間=負けるかが決まると思っています。
いえ、逆です。
わからないからこそ行動する、書く人を続けていると、本当に「できる人」になっていくんです。
まあ、そんなに単純な話ではないのですが、それでも、
そう思って、
「わからないから、怖いから、しんどいから、つらいから=止まる。動かない」という人間を目指すのか、(目指しているわけではないですね。でも、習慣化されていて負けると思っています)
「そんな状況でも、こう考える」と動く人間を目指すのか。
僕は、動いた人間が勝つと思っています。そんな勝負の心意気を、子供たちは知りません。
(そもそも、受験という1問で不合格になる戦いを実際に経験していません)
ある意味、「勝ったことがある大人」でないと、こうした目に見えない運の引き寄せ方や、いつも幸運な人間の言動がどうなのか?を知りません。
大航海時代。今のような冷蔵庫がない時代に、どうして樽の水は腐らない?
この話を社会人なりたての頃に聞きました。
・水は動いていると腐らない、よどまない。
船の樽に入った水は、波で常に動いています。動いていると腐らない。水の出入りがなくなった沼などは異臭を放ち、水が腐っていく。人間も同じで、動く事。とどまって動かなくなったら腐るんだよ。
そう教えてもらいました。
アホな僕は、考えるより先に動く(いや考えた方が良いな)、
いえ、考え過ぎて動けない。停止している人間になるなと小さい時から、そして社会人になってからも人に恵まれ教えていただきました。
動けば、それは風を起こし、何かの兆しとなります。
それを見ていた人が、「こうしてみたら?」や「手伝おうか」と力を貸してくださいます。
いくら言っても動かない人=変わらない事に頑固な人は、いつの日か見捨てられます。
部屋にこもって出てこない(変化のない)人間は、存在すらも忘れ去られるんだよ。動け。変化しているか1か月後、半年後、1年、3年後を振り返ってみよう。
無駄な動きだったとしても、「こう動いたことは失敗だった」という経験が手に入ります。
動かなかった者は、何も手に入れません。やってみて成功したら、自信と、他者からの称賛が手に入ります。次もやってみようと思えます。
動く事のプラスはあれど、
マイナスはないんじゃないかなぁ。とアホな僕は思って、頑張って子どもたちのために動いています。
(なので、学志館では基本、「書く事」「見ていて覚えているんですは禁止」としています。動いていたら、物が出来上がるし、やっていることが分かる。勿論考えるの3分以内!と時間を区切って止まって落ち着くことも指導しています。でも、先生であっても、生徒の気持ちや心は見えないんですよね。真剣な顔で「今晩のおかずの事を考えている」かもしれません)
「言葉でうそはつけても、行動でうそはつけない」と言われています。
動けば、それは必ず見えます。
「結果が出ていたら、それを貫けばいい。大丈夫。勝ち方はいくらでもあるし、結果を出す方法は人それぞれ。それでOK。でもね、ダメだった時は変えようよ」
そう話して、何が悪かったのか、どうすべきかを指導しています。
中学受験生などには、
「間違った場合は、その問題全問、先生が書いた解くための手順を一つも抜かすことなくちゃんと全部書いてください」としています。
それでも、まだ、
答えだけ書いてきたり(解き方を理解しておらず、「終わればいい」という感覚をなくさせたい)、
ちょっと手を抜いて書いていなかったりします。ダメな自分から、なかなか変われないのです。(何度も何度も指導しますね)
書いていたとしても、本質を理解しているのかどうかは別問題です。
(書いてもいなければ、正解への道筋すらもたどれません)
教えることは(勉強を頑張り、いい大学を卒業した人なら)誰にでもできる。
でも実は、こうした、意識を指導し、子供が自然に勝てるようになる、頑張るための姿勢を学ばせることの方が重要だと僕は思っていますし、
それができる先生はなかなかいないと感じます。
僕もまだまだですが、厳しさをもって、生徒に話をしています。そして、子供たちは敏感です。きっとお父様、お母様方も敏感です。この先生だめだなと思えば、任せてくださらないでしょうし、
大手塾のカリキュラムがいくら素晴らしくても、ただ教えているだけの先生だと、結果がどうなるのかを分かっていらっしゃる。そんな指導は、うちの子には合っていないのではないかとのお考えで、学志館に任せていただいているのではないかなと思い、
僕は子供たちと関わっています。
「正しい努力を、ライバルよりも長くたくさん行った者が勝つ」と僕は思っています。
人との比較だと、とんでもない天才君、天才さんがいて、いくらやっても結果が出ず落ち込むこともありますが、
「努力は必ず報われるなんてことはないけど、やった分だけ、必ず成長できる」ことは確かです。
じーーーーーっと亀のように固まって、頭を引っ込めて止まっている者に未来はない。
世界は、どんどん進歩しているんだよ。君だけ、今のままが良いと言って、布団の中で寝ているわけにはいかないんだよ。
↑この生徒さんも、素晴らしい努力が出来るお子様でした。
とんでもなく大変だったと思いますが、泣き言を言わず(塾ではいつも前向きでした)、夢を叶えていきました。いえ、この子だけではありません。昨年も、その前も、たくさんの生徒さんが頑張って合格して行かれました。
前に進もうか。
限界突破の先に、思い描いた未来がある。まずは、未来を決めろ。「わからないから決められない」ではなく、「わからないけど、こうしたい」を決めよう。
それが出来れば、次は、それを叶えるために「何ができる?」を考えるんだ。
止まるな。悩んで時間を無駄にするな。
5分と決めて、決断しろ。
そして、また学習を頑張り、その隙間で「どうすべきだ?」と問い続けろ。改善を加えながら粘り強く事に当たり、未来を変えていく。
そんな人間に、君もきっとなれる。
僕ごときが、少しばかりなれたんだから、君ならもっと高みに、希望の所に行ける。
まずは、自分が自分を信じてあげること。