「ちゃぶ台返し」
「こんな物食えるか!!」
お父さんが、激怒りして、せっかく作ったお母さんの食事を全てひっくり返す、あれです。
僕も短気なので、気を付けてはいるのですが、
どうしても、人は、「虫の居所が悪い時」「追い詰められた時」などに、ちゃぶ台返しをしてしまいます。
でも、今一度考えていただきたいのです。
■保護者の場合
・子供が宿題をしない。
・家で、思ったほど勉強しない。
・宿題終わったの?と聞くと「終わった」と答え、テストで思ったほど点数を取ってこない。
・難しい問題に挑戦しなくて、家でゲーム(携帯)ばかりやっている
数え上げればきりがありませんが、
それで、
「習い事をやめなさい」「塾に行く意味があるのか!!」「そんなんなら、もう勉強しなくていい、あなたは一生遊んで、後で苦しみなさい」「大学になど行くな!」などなど、ちゃぶ台返しが始まります。
■子供の場合
・いくら頑張っても結果が出ない。
・頑張って結果を出しても、保護者から、「でも満点ではないので(更に上の点数があるので)、次頑張ろうか」と言われ、頑張ったことを褒めてもらえない。
・頑張っても、勉強のレベルが上がって、賢い学校に行って、更にしんどい事が待ってるだけなんじゃないの?それならやる意味なくね?
などなど、こちらも、数え上げればきりがありません。
じゃあ、
「おれ、学校行かない」「塾いかない。家でやる」と言って、今まで少しばかり頑張っていたことを、全て捨てる「ちゃぶ台返し」が始まります。
本当にいいんですか?後悔はないですか?
落ち着いて、深呼吸し、今一度、公平にちゃんと判断しましょう。
瞬間的にかっとなって、すぐ判断するのではなく、よく考えて、次の一手を考えましょう。
・難しすぎる、簡単すぎる
・宿題が多い少ない
・先生が嫌い
・一緒に勉強している友達が嫌
・勉強時間が長い短い
などなど、
上記は、仕事をしていても、同じように(上司が嫌いなど)起きることです。
一つ悪いことが起きたからと言って、全てを捨てて会社を辞めますか?(ちゃぶ台返し)
良いことと、
悪いこと、
両方を天秤にかけて、数の問題ではなく、「良い」部分を凌駕して、悪い部分の方が、どうしても我慢がならないという状態ならば、ちゃぶ台返ししましょう。
そうでないのだとしたら、
青い鳥を求めているだけで、そんな「Aもよくて」「Bもよくて」「今回問題となっているCも完璧な」そんな世界はないかもしれないのに、ちゃぶ台返しをしようとしているのかもしれません。
いえ、良いんです。
「後悔がない」という決断であれば、おおいにちゃぶ台返してOKです。
でも、今一度、深呼吸して考え、答えが同じか確認してください。
僕が大好きな言葉あります。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだぜ」
誰の言葉かというと、実は、僕と長男が大好きな仮面ライダースカルの言葉です。
僕は、この言葉をなかなか深いことだと思っています。
「いじめをするからには、いじめをされる覚悟があるのか?(そう思うと怖くてできない)」
「相手を殴ったり、傷つけるという事は、自分もやられる覚悟があるのか?」
「ネット上で、身バレしないからと思って調子に乗っていると裁判沙汰になる」など、
前に進むからには傷つく覚悟が必要である(傷つかないかもしれないけど)。
ちゃぶ台返しすることで、得られるものがあるかもしれないが、それによって失うものがあるかもしれない(失われないかもしれないけど)。
まあ、それが怖くて「何もしない」「変化しない」という選択もまた、最悪なんですが。。。
※すみません。
僕は何度も、子供は頑張っている。そして結果も出し始めている。出している。でも、親のたった一つの何かが気に入らないから、「中学受験を断念させられたり」「高校受験で希望の学校ではない所への進学を余儀なくされた」=ちゃぶ台返しをされた子供たちを何人も見てきました。
その全てが悪いという事ではないと思いますが、その子が塾に顔を見せに来てくれた時や、大学生ぐらいになって講師として戻ってきてくれ、その後の事を聞くことがありますが、十中八九、子供の心に傷がついているケースが多いです。
そして、そのことを、
子どもは親に言いません(言わない事が多いようです)。
そこを全て考えて、悔いのない決断をしてくださいね。
ちゃんと、よく、お子様と話し合ってください。
一緒に決断するのではなく、一方的に押し付けていないか。
(まじめで、心が優しい子供ほど、親の顔色を見て、親の答えて欲しい答えを答えます)
「人生は決断が8割。後はおまけみたいなもの」です。
さあ、今日も学志館に来てくれている生徒を精一杯指導しよう。
そして、知識を教えるだけではなく「勝つ方法」を教えよう。常に勝ち続ける必要はないけど、勝てない事が続くと、人は卑屈になる。自信がなくなると、「できる事もできなくなる」と思います。今日も頑張ろうね。