大手前高校、寝屋川高校を始め、合格が続々と出ております。
本当におめでとうございます。
偏差値を10以上あげ、最後の公立入試でも合格を決めた生徒さんの頑張りを褒め称えたいと思う気持ちと共に、
偏差値が上がったからこそ挑戦し、不合格となった生徒さんも数名います。
大阪府は、皆さんご存知のように、私立無償化(所得制限がありますが)です。
塾で学習している主要教科(数英国理社)以外の副教科の内申点が足を引っ張っている場合、
模擬試験などの偏差値が高いのにどうして内申点で足を引っ張られ、公立高校の受験校を下げなければいけないのか。納得がいかないというケースが出てまいります。
学志館で数名不合格となっている生徒さんも、このパターンです。
そして逆転で寝屋川高校、牧野高校、市立高校へ合格している生徒さんなども、このパターンです。
絶対合格の公立高校ではなく、夢と自ら行きたい学校として受験校を選択したことは、尊敬に値します。
だからこそ、本人や保護者様とも話し合いを何度ももち。内申点で足りない◯点分を当日逆転しようなと頑張ってきました。
学校を休んで塾で頑張った生徒さんもいます。こればかりは、ご家庭の考え方や、義務教育という観点から、何が正しいということは塾としては申し上げられません。しかしながら、寸暇を惜しんで合格を目指したい。塾で頑張れませんかの声に、結果はどうあれ応えたいと思い、入試前は午前中から塾を開けて指導してまいりました。
だからこそ、合格者がどんなにたくさん出ようと、大手前高校の合格が出ようと、
そして、納得の上で、公立高校のランクを下げるぐらいならば、私立に行かせてもいいという保護者様の声を聞いていたとしても、
たった一人、
たった一人でも不合格が出れば、気分は全く晴れません。
20年以上合格発表を経験していますが、やはり、不合格が一人でも出れば、気分は最悪です。
では、
全員合格のために生徒を、安全な高校へ誘導し、合格させたからと言って気持ちが晴れるわけもなく、納得の受験に挑戦した生徒たちを褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。
そう考えると、高校受験は、決してゴールではありません。
高校に入って安泰ということはありませんし、その先の卒業、そして、大学受験のためのスタートですらあります。
今後も悔いのない選択と、
挑戦をしてほしい。
合格者と、たった1点足りずに不合格となった、あるいは◯点足りずに不合格になったという事実があったとしても、
挑戦を始めた時から、徐々に偏差値を上げてきて、挑戦できるまでになった、その努力が素晴らしいと思います。
決してここで歩みを止めず、
その努力を続け、次の大学受験、就職、そして結婚。最終的には、人生を悔いなく生き抜くために、
「学びを志して」下さい。
どんなに成功していても、その後学びを志して頑張っていないのであれば、死んでいるのとおんなじです。
たとえ今、不合格という結果となったとしても(今は納得するのは難しいですね、でも)、ここで立ち止まらず、学びを志せば次の逆転がありえます。
まだ勝負はついていません。
今回勝った人も、惜しくも負けた人も、ここで油断したり、投げてしまわずに、最後の最後の勝負の準備を続けてほしいと思っています。
自身を振り返ってみても、大学受験で「俺の人生が決まった」と、その時は思っていましたが、そんなことはなく、
就職してから大学名など全く関係がないことを知りましたし、
させられていた勉強ではなく、自らの意志で学ぶことの大切さを知りました。
たくさんの人に助けられ、そして、自らの仕事を続ける中で、僕でもまだ勝負は決まっておらず、日々修行中です。
今年の高校受験、その前の中学受験、島根大学の合格が出た大学受験を含め、2017年度の受験は全て終了しました。ありがとうございました。本当に、生徒たちは頑張ってくれました。
今後、僕自身の後悔や気分の晴れない結果が出ないように、次のスタートを切ります。次の受験生と共に、また、決して逃げて心をごまかして合格確実という選択をするのではなく(本心から、ご本人・保護者様が安全策希望であるならば問題はありません)、夢と希望を叶えるために、
「学びを志す心を育て、君の人生を変えてやる!」
という仕事をスタートさせたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。