親御さんの不安がピークなのもわかります。
「あんた、もう1週間後が受験やのに!」と言いたくなる気持ちもわかります。
僕も、1ヶ月以上時間があるときは、
まだまだやれよ。できる!何弱音を吐いてるん?気のせい、まだまだ頑張れる!などガンガン頑張らせます。
しかし1ヶ月を切ったあたり、特に2週間前からは、
「全力で、そのお子さんが100%の力を出し切れる話しかけや指導」を心がけます。
よく、不安から、塾への送り迎えの際に、
「先生にこんなにしてもらっているのに、うちの子は。。。。。」
というような、本当に思っていらっしゃるのか、はたまた謙遜かはわかりませんが、お子様を卑下する言葉をよく聞きます。
それを聞いたお子様のやる気が削がれるので、
「お母さん。ダメです。言わないでやってください」
とお願いしています。
受験まで時間があるときは、どんなに厳しいことも、
あんたは頑張っていない!まだまだ頑張れる!と言っていただいて構いません。
しかし、入試が近づいた時期は、是非とも、
言いたくなる気持ちはわかるのですが、
絶対に言ってはいけません。
お子様が、今までの100%の力を出せるようにしてあげてください。
「あんたは、最後まで頑張らなかった」
「本当はもっとできた。あなたは本気で頑張らなかった」
という事実は、重々わかっていますが、
それを入試直前に言われて、奮起できる子はいません。
言う意味がありません。
受験を戦う、一人で戦うお子様のためにも、最後に「責めないでやってください」
保護者の方の不安と、緊張も絶頂だと思いますが
正に今、お母様よりも、本人の方が、不安なんです。
どんなに強がっても子供で、不安なんです。
最後の最後に
「骨拾ってやるから、100%力出しておいで。お母さんは、お前が後悔しないよう、ありったけの力を出し切れればそれで良し。
全力出し切れたのに、不合格なら、それは力足らずで、そうならないように次頑張ろうよ。
今は、持てる力を100%出し切ることと、入試まで、あと○日、悔いが残らないように準備しよう」
と言ってあげてください。
頑張らなかった。
やらなかった。
できなかったのは、確かにそうかもしれないけど、それは受験直前期には絶対に言ってはいけないと思います。
泣くことになっても、
お子様を信じてあげてください。
ひょうひょうとしていても、不安に押しつぶされそうになりながら、それでいて内なる闘志を燃やしています。頑張ろうとしています。
よろしくお願いいたします。
うちの妻からは、「あなたは受験のプロだからそう言えるんだと思うけど、母親はやっぱり言えないと思う」とお母様を代弁する意見をもらっても、
厳しいようですが、
母親の意見、父親の意見などどうでもいいです。
ここまで頑張ったこの子が、後悔がないように力を出しきって欲しいと僕は願っていますし、
願っているんなら、
親が我慢してください。親の不満をここでぶつけて結果が出せる子供を、僕は見たことがないので、
言いたい気持ちはわかるんですが、入試直前には、言わないでやってください。
とお願いすることしかできません。
頑張って欲しいなぁ。頑張って欲しい。乗り越えて合格をつかんで欲しい。