センターも同一日ですね。
今日は朝の6時起きで、娘の中学受験初日に一緒に行ってきました。
入試直前2週間ほど前からは、とにかく「できない事」を見つけ出して落ち込ませる作業ではなく、「できるのに、ミスで落としている所や、覚えたら即、点数に結びつく所の学習」を中心に行います。
最悪なのは、親子共々、入試のプレッシャーから、「どうして、ここができていないの?」「なんで、覚えていないの?」「こんなこともできない様じゃぁ・・・」と不安をあおってしまう事です。
テスト2週間前ぐらいまで来ると、もう時間があまりありません。
「できない事をできるようにしようとして焦る」のが一番最悪です。
偏差値は最高80程度まで、最高峰は、灘レベルまであるのを、「できていないから」と不安をあおってできるようになりません。そんな方法よりも、「残りの時間で、覚えれば点数になる所」「ちゃんとやり直しをして点数が取れるレベルの問題のやり直し」「ミスで落としている所を意識しながらやり直しをする」ぐらいです。ここまで来たら、いつもの力を90%~80%程度出せば十分合格するようにしておかなければいけませんし、不安の中、自分の力を100%以上出し切れるような小学生は、100人に1人いるかいないかでしょう。そんな状態にするのはかわいそうです。
・自分でどうするか決められる子供に育って欲しいと願っています。
お母さんから「こうしなさい」「ああしなさい」と言われ、素直に従っているお子さんは危険です。本当に何も考えておらず、従っているだけというのも危険ですし、本当は「こうしたい」という思いがあるのに潰してしまっているのも危険です。大人が考える最良の道だけを最短ルートで通るのではなく、自ら考えチャレンジし、失敗しながら進むから成長すると考えます。
保護者様の焦る気持ちもわかりますし、「自分と違って、どうしてこの子は・・・」と考えてしまうのも仕方がないことですが、お子様は、お父様・お母さまと違う人格です。是非、お子様が100%の力を発揮できる準備と協力を、そして、せっかくの成長のチャンスをつぶすようなケンカが始まるのではなく、お子様の成長を願い、見守る我慢を、(入試が終わる2週間程度は)お願いしたいと切に願っております。
我々、受験のプロは、そのお子さんが、「最も力が出せる」ように、「最も輝ける」ように、最後の調整を行いたいと努力します。そして、子供たちに聞くと、一番最初に出てくる言葉が「頑張っているのに、お母さんは褒めてくれない」「できたら、褒めるどころか、はい次は●●!」と言って褒めてくれない。認めてくれないという意見が大多数です。
お母さまの不安も最高潮。
子供の事となると、そんなに冷静になれません!という気持ちもわかります。それは、塾へぶつけていただき、是非、お子様には、入試が終わるまで、「結果よりも、今までの努力の成果を、あなたが納得する形で発揮できることをお母さんは願っている」と伝えてあげてください。せっかくの中学受験です。家族が崩壊するために行っているのではなく、明るい未来を手に入れるための挑戦です。是非、よろしくお願い申し上げます。