実は中3生にも「効率化」を理由に手を抜こうとしていると感じる生徒がいます=やったらもっとできるのに本気でやっておらず「効率的に少ない量でなんとかしたい」と考えているんじゃないかな?と村山は思っており、このままだと、他のがっつり勉強しているライバルに負けるのではないかと心配しています。
効率化の話はこちら↓
そこで、「効率化効率化言うな!まずはがむしゃらにやってみよう」
と言われても、
どこまでやらされるねん。
「またまたありもしない無理言って」とならないように本当にあった、過去の生徒さんの話をしました。
この時期の面談でお母様からいただいた目標高校は当時偏差値が60程度の市立高校理数科でした。
なので確かその時の偏差値は55程度だったかと記憶しています。
この子なら偏差値65は行くだろう。
そうお母様にお話ししましたが、笑って相手にしてもらえず、「先生うちの子が偏差値65の四條畷や大手前なんて無理無理」と笑っていらっしゃったのを覚えています。
しかし、僕の塾では入試まで6ヶ月以上あるのなら偏差値10以上アップは当たり前の目標です。それを本気でやってやろうと思って偏差値10以上あげる生徒もいれば、
偏差値を5程度上げて来る生徒ならたくさんいます。
偏差値5と言いますが、偏差値が5違うと通常自分から見て「こいつにはちょっとかなわないな」と思うレベルが大体偏差値で5以上上です。
偏差値が5変われば受験校が1ランクもしくは2ランク変わるぐらい生徒さんにしたら大きな成長です。
そんな市立理数科を目指していた古野君(仮名)ですが、
「君、偏差値70越えいけるって」に、
「え〜そうですか。じゃあ、頑張って洛南とか目指しちゃいますか!」と笑っているうちに本当に70を超え、実際に洛南高校の最上位クラスに合格しちゃいました。
彼の場合は「限界を設けなかった」がために、心のブロックが働かず、やってみよう!から始まるので悲壮感もありません。
大手前に合格した清家さんも、にっこり笑って「え〜。本当ですか?いけますか?じゃあ頑張っちゃおうかな」というようなタイプです。
勉強云々よりもまず、
信じる力と言うのでしょうか、ダメ元でやってみるという子の方が、心のブレーキがかからないので、あれよあれよと成績が伸びる傾向にあります。
何も考えずに目標校へ向け頑張ってくれたら良いのですが、
「効率的に勉強するには」とか、
「先生はどんな方法で勉強していましたか?」と聞くばかりで勉強しない勉強法オタクの子などは、結果が出にくいと感じます。
探り探り、疑いながら前に一歩ずつ進んでいる感じです。
僕は残念でならないんです。
自分で自分を過小評価して限界を決めている。
「どれを捨ててどれをやるべきですか?」=時期にもよるけど、まだ8ヶ月以上時間がある今なら、全部やれば良いんじゃない?簡単な問題をやるのは時間の無駄だけど、
難しい問題をどんどんやったら良いと思うんだけど。
今の子達は、すぐに「今を基準に、勝手に伸びを予測して、そこに目標を合わせようとする傾向がある」と思っています。
もちろん、入試まで後3ヶ月。。。とかなると、現実を見ないといけません。でも、夏前の今から、行けるところ探してどうするん?
定年間近のおっさんか?
と突っ込みたくなります。
そんな古野君(仮名)は、その後、洛南から京都大学に合格し、講師としても僕を助けてくれました。
研究のため「ドイツに行くんです」といって別れてから会っていないけどどうしてるかな。きっと彼のことだから、笑いながら、何かどえらいことでも成し遂げてくれるんじゃないかと期待しています。