長女が立命館宇治高校へ今春進学します。
希望のIM(留学)コースに入れたのはいいのですが、
その中でも、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの3コースがあり、カナダのみ、今年の8月出発で一番長い留学期間となります。
長女はカナダへの留学を希望しているのですが、中学3年間の学力や、直前に受けたテストの結果などから、留学先が決定するそうです。
3/16(土)
保護者説明会で、どこに留学するか決まります。
封筒を受け取り、その中に、留学先が書かれています。
名前を呼ばれ、取りに行った娘を見ていました。
笑顔が溢れていたので、安心しました。希望のカナダでした。
凄かったのはここからでした。
留学するIMコースの子たちには、月曜日の7時限目にIM総合という授業があり、それがどんな授業なのか、保護者の方に見てもらい、生徒本人には、こんな授業をするんだよという紹介でした。
留学に際して、
障壁を取り除きません=どう乗り越えるのかを一緒に考えていく授業です。
自己紹介のトレーニングでした。
新入社員研修か?と思うような、内容でした。
古い昭和な教育を受けた僕からすると、こんな人前で発表すること、そして、相手の立場に立って考えるなんていう授業受けたかなぁ?それも中3で?という感じでした。
会場にいた50名程度の生徒たちが、ものすごい勢いで考え、グループで相談し、そして発表していきます。
最後に先生が、
「自己紹介してくれる人いるかな?」というと、スパッと手を挙げた生徒が何名も出ました。
「大体の日本人は、こうした場合に、引っ込み思案で手をあげません。
そこをさっと手を上げて、自己紹介できるっていうことが大切なんです。内容云々よりも、まずは、自分の意見を言おうとすること。
そしてそれを伝えようとすること、
内容なんて二の次三の次でいいよ。まずは、やってみること。
その意識がないと、自分という存在を伝えることもできないんだよ」
あー。僕が世界一周で感じたこと、
塾で働き始めた時に、講師しかできない人=教えることしかできない人と塾長になれる人の違いを学んだ時と同じ感覚でした。
こんなトレーニングを積み続けると、自分で考えるようになり、自分の意見を言うようになり、その上で、相手の心をおもんばかることができるようになります。
子供たちの方がずっと、今の時代を生きて、学んでいる。
大人はどうか?
狭い殻に閉じこもって守りに入っていないか?
昔は良かったなんてグチを言っていないか?
言われた指示にスピード感と、的確な反応で返しているか?それも自分らしさを付け加えて。
僕は学志館で働く先生たちに、「作業をするな」と口を酸っぱくして言っています。作業は感動がなく、誰にでもできる、機械が取って代わるような仕事です。
つまらない「自己紹介」とおんなじです。
そこにその人がいる意味がありません。
そしてつまらない自己紹介しかできないような人間になるなよというトレーニングを、長女がしている姿を見て、
大人の方が頑張ってるか?と思えてなりませんでした。
僕も頑張らなければ。
子供の方がずっと、さらに進んだ教育と、自らの人生を磨く学びを志している。大人の方が、もっともっと学ばなければ。