「先生~、ご無沙汰しております」
懐かしい声を聞かせていただきました。と言っても、卒塾して1年ちょっとなんですが、府大高専に進学した生徒さんのお母さまからでした。
府大高専は5年制です。
現在彼は4年生(大学1年生と同じ年齢)です。
彼は、大学(3年生)へ編入せず、就職希望のようで、卒業へ向け、就職先になるかもしれないの企業への自己PR文を書くように学校から言われているようなのですが、
「無理っす」との事でした。
「村山先生なら、この子の長所を客観的にいろいろアドバイスもらえるんじゃないかと思って」
そう言っていただき、ありがとうございます。
お役に立てましたでしょうか。そして、彼の現在の成績(平均よりも上)を見させていただいた時に、失礼ながら、正直なお話をさせていただきました。
(村)「本当に、努力の人ですね。すごいよ」
正直、府大高専に入ってから、苦労するのではないだろうかと心配していましたが、そんな心配は全く必要なかったようです。
お母さま曰く、(府大高専でも)頑張っていたし、決して簡単ではないけど、正直、高校受験の時の方が頑張ってました。とのこと。
高校受験で苦手な英語から逃げずこつこつ努力を続けたこと。
偏差値が若干足りなかったけど「高専に行く」と決めたこと。
決して理数が無茶苦茶強いわけでもないから心配したけど、研究やモノづくりなどが好きだからとぶれずに頑張ったこと。
そして、今回同様自己アピール文を書く府大高専の前期試験は諦め、実力一本勝負で合格したこと。
そして何よりうれしかったのは、学志館で共に培ってきた努力の継続が、(彼の元々の努力の人という性格と相まって)高校でも結果を出したことです。
僕は、自分自身がそうだったからだと思いますが「天才肌」ではなかったので、努力しかできませんでした。人の何倍も働いていると思っていますし、他の人がぼーっとしている間も何かを学ぼう、得ようと気を張っていました。なので、学志館でも、「天才ならなーんも言わんよ。1回言ったらすぐできるのが天才だから。でもね、もし自分が天才じゃないと思うんだったら、ほとんど、みーんな天才じゃないから大丈夫。あとは、いかに努力して天才に近づくかだね」と話す事があるように、
もし、後天的な天才がいるのだとしたら「努力の継続ができる人」こそが天才なんだと思っています。そして塾生に言いたい。結果を出さない人は、「すぐに諦める(だから諦めずに、正しい努力を継続していこう)」。
「君の長所は、努力できること。嫌な事から逃げないこと。そして、何より君を思い浮かべる時、笑顔が印象的なんだ」
そうです。彼は笑顔が似合います。
「学びを志す人」にも認定されていますが、本当に笑顔が最高です。
暗い顔をしている人はだめだ。学びと日々の生活を楽しんでいる人でないとだめだ。
それを彼が教えてくれたように思いました。
頑張ってね。そして、人生の節目となる就職を「自らの決断」によって勝ち取ってください。決断が人生の8割、後はおまけみたいなものです。また、顔を見せに来てくれるのを待っているよ。