夏期講習も中盤です。
各学年科目にもよりますが、1冊目のテキストがほとんど終了し、現在チェックに入っています。
授業内、宿題。
様々な形で、テキストが仕上がっていきますが、「本当にその子ができるようになったかどうか」は別問題です。
今年から、学志館は、この形だけの勉強をやめて、結果に結びつく学習を、前以上に極めようとしています。
「できました」
生徒さんは自信ありげに言います。信じたいのは山々ですが、そこで、「そうか」だけでは、子供のためになりません。
「じゃあ、確認するね」とテストの準備をすると、
「いや、まだっす」
「もう一回見直していいですか」
ものすごい抵抗と、時間をかけようとする生徒さんが、入塾当時はほとんどでしたが、今の小6生,小5生は違います。
「準備ができた人からテスト」と言うと、5分もしないうちに、「テスト受けます」
鉛筆のカツカツという音だけが聞こえる教室で、どんどん「テスト受けます」と皆がすごい勢いでテストを受けてくれます。
1回で2ページ分の問題を一度にテストして、2問以内の間違いで合格です。
一回のテストの問題数は約40問〜80問程度です。
3問以上間違ったら、やり直しをして再テスト。合格でも、間違い直しをちゃんとして完了です。
みんな本当に、凄い量とスピードで課題をこなしていきます。
小4生はそのトレーニング中です。担当者からは、まだまだ浮き沈みが激しいですと報告が来たように、苦手な単元になると、急激にスピードと精度が落ちる状態の子が、まだまだ多いようですが、それも、ここからのトレーニングで克服してくれる生徒さんがほとんどになります。
学力を測る一つの目安が、この、再現する力です。
勉強が思わしくない生徒さんほど、「やったことがある問題」「今解いたばかりの問題」ができません。その原因をたどっていくと、暗記能力につながります。
なかなか覚えられないので苦労する。
苦労してしんどいので、指の先を見つめたり、何か触ったりして、ぼーっとする。
そんな光景は、間違いなく暗記力の乏しい生徒さんに顕著に表れます。
授業では、「算数の問題」「国語の読解」「理科の計算問題」「社会の国語的に答えさせられる問題」など、思考力や読解力が必要な応用を主体に指導しますが、同時に、1日の中で、処理能力を高める暗記の時間が必ずあります。
そのバランスの問題ですし、この夏は、徹底して重要語句の習得です。
言葉を覚えていなくて、応用問題に多い、国語的に答える問題などできません。そして、暗記をすらりとこなしている生徒さんに次の応用問題の課題が、明日ぐらいからスタートします。
全学年を通してですが、「ただ埋めたらいい」という考えや行動をとる生徒さんが劇的に減ってきたと感じます。担当者からも、日々、「〇〇君が、順番で覚えようとしたり、本当の問題の意味を理解していないので問題文を読ませたり確認したりして頑張らせています!」と報告が来ます。
子供たちにわかってほしいのです。結果の出ない勉強を、ただ形だけ行おうとするのがどれだけ無駄なことか。それは、学生の間は、「こうやるんだよ」「こうしてごらん」と世話を焼いてくれる先生も多数います。でも、社会に出たら、それはそれは厳しい世界が待っています。
仕事した風とかありえません。
もしあったとしたら、笑顔で「やめてくれるかな」となるか、下の後輩に抜かれ惨めな思いで我慢する人生しか残っていません。本当の勉強をしようよ。
それは、自分のために、「本当にできるようになったのか」を常に自分自身に問うということです。そして、できていなければ、もう一度やる。できるまでやる。人よりも早くやる。という自分を律する自律ができるかどうかです。
そんな自律を、小学5年生や6年生が成し遂げています。更に更に、共に頑張って参ります。