「暗記力だけでは通用しないが、暗記力さえもなければ、話にならない」
学区のナンバー1高校へ進学した生徒さんや、京都大学・大阪大学に進学した生徒さんを見ていて感じるのはもちろん、その子達に「同じ大学(高校)に行っている友達で、暗記力が弱くて賢い子っている?」と聞き続けていますが、答えは100%「そんな子はいない」か「暗記不得意って言ってるけど、ものすごくできる数学なんかに対して、暗記が不得意って自分が言ってるだけで、能力は高いですね」という答えが返ってきます。
確かに思考力を問う問題が増えています。
確かに、「暗記能力だけが高くてもうちの会社はダメ」という会社が増えて来ています。
しかし、それって「だから暗記が出来なくていいという事ではなく、暗記なんてできて当たり前。その上で、その暗記した事や、今までのパターンから正しい答えを導き出せるか、或いは新たな組み合わせや、今回に合う組み合わせを自分なりに考えられるかどうか」を問われていると感じます。
スポーツで感が良い人も、音楽でのみこみが早い人も、「暗記力」がすごいので、「小さな違い」に気づくようです。
前のパターンを覚えていて、今回とどう違うのか比較するには「覚えて」いなくてはできません。難しいことをする前に、基本の公式暗記や、標準問題の反復(で記憶されます)、仕事で言えば「結果を出している先輩の言動」を暗記する事だと思います。
今でも忘れられない生徒がいます。
1週間前に10個の漢字を授業で学習しました。覚え方や、意味や、漢字の成り立ちなどと共に、覚えるトレーニングをさせ、翌週の授業で、その10個の漢字をテストしようとした時、その生徒が言ったのです。
「そんな漢字ならったことない!」
・・・・・・・・・・「やったけど、思い出せない」じゃないんだな。
「何個か、覚えてない」でもないんだな。
全く覚えていないというのは、勘違いだったようですが、それでもほとんど覚えていなかったのは事実で、それが小4の頃だったと思います。まだまだ塾で学習したて。そこから鍛え、何とか学区上位校(香里丘高校)への合格を勝ち取ってくれましたが、本当に驚きでした。
「暗記力があって、困る事はない」と思います。