中学受験は、親の受験。
塾業界でよく聞く言葉です。
それは本当ですが、学志館では、「教えるのは塾がします」と言っています。
もちろん、お父様やお母様が理数系で、
高校数学の知識・指導法ではなく、小学生がマスターすべき特殊算(つるかめ算や、過不足算、ニュートン算など)を、塾のノートや解答を見ながらお子様と一緒に解いていただければ、お子様の学力は劇的に上がります。
しかし、そうしたご家庭はなかなかなく、特殊算も小5の半ばあたりからは、ものすごく難しいです。
なので、「わからない問題は塾で教えてもらっておいで」で構わないと言っています。どんどん教えていきます。
しかし、教えたからといって、できるようになるかというと、これもまた違う場合が多く、
そうした場合は、お子様の学習姿勢を、ご家庭でも徹底してチェックしていただかなくてはなりません。
うちの長男(小6生)の場合ですと、
・字がきたない
何を書いているのかわかりません。しんにょうなどヘビが這ったような字ですし、0と6が汚すぎて自分で写し間違えるなどします。
こうした学習姿勢は、塾で数時間、その時だけトレーニングしたらいいという問題ではありません。
・丸付けをしていない。していたとしても間違っており
✖️が丸になっていたります。
これも本人に任せていたらむちゃくちゃになります。
塾で預かって採点したり、授業では前に呼んで、先生が丸付けをしますが、学習の全てではありません。
家に帰って、自分で学習したらむちゃくちゃだと学力が積み上がりません。
・やり直しをしない
まず、塾のテキストやノートの解き方を検証することなく「分からん」と言って学習をストップしてしまうケースが圧倒的に多く、ここで「テキストにはなんて書いてある?」「塾のノートではどう解くことになっている?」と言って一緒に探してあげなければなりません。
「塾で習って来たんやから、わかるやろ?何やって来たんや!」と言うのは簡単ですが、
そのまま放置すると、お子さんも間違いなく放置します。
学力が伸びません。
学力は、学んで来たことを、何度も練習することで積み上がります。
意識しなくとも自然にできるようになった状態を「できるようになった」と言います。
先生の解説を聞いてできる気になっても、実際自分で解いてみる「再現」が出来なければ、解けるようになったとは言えません。(授業でも行なっておりますが、お子様のレベル、問題のレベルによっては、何度も繰り返し学習していただかなくてはなりません)
ここが、小学生の場合、圧倒的に
「1回やっただけでできたと言って放置してしまう」
「できなければ答えを写す」
「できていないのにできたと言う」のが、普通の小学生です。
それを見たお母さんは、
「あんた!何やってんの!」
と言いますが、
こうしたお子様の学習姿勢を育むには、
どうしてもご家庭の協力が必要となります。
僕は、「中学受験は親の受験と言われますが、学志館で教えていきます。安心してください。
ただ、1点。
採点だけは保護者の方がやっていただき、答えを本人管理ではなく、保護者の方が管理してください。
国語など、悪気がなくとも、○○という答えが書いてあったのを見ると、なぜその答えなのか、どうして導き出したのかよりも、答えを覚えてしまいます。
算数でも答えだけ3とか4とか書いたってなんの意味もありません。
しかし、答えが見えてしまうということは、それだけで、お子様に答えの丸暗記を勧めているようなものになります。
理科や社会の一問一答式の覚えればいいだけの問題ならば、
自分で答え合わせして、その場で答えを覚えなさいでも構いません(それも、保護者の方が確認してみてください。バツなのに丸になっている問題が何個か発見できると思います)
採点だけは、保護者の方がやってあげてください」
とお願いしています。
中学受験の問題は、それはそれは、難しいです。
京都大学や大阪大学などの国公立大学出身の講師でも「答えは出せても、これを小学生に教えるんですよね。。。。ちょっとどうやったら理解してもらえるのかわかりません」と言います。
かなりな経験が必要な特殊な世界です。
それを小学生が家庭で自分で学習するのです(宿題)。
そのままにして、
「お前、塾で習って来たんやからわかるやろ?自分でやれよ」
でできるレベルの問題ではないことは
書店に並んでいる赤本(過去問題)を見てもらうとわかります。
偏差値が40台の中学校でも!大問の2か3からは特殊算です。
公立の小学校では全く習わない学習内容やレベルです。
中学受験は親の受験。
それは、お子さんと保護者との二人三脚で受験を乗り切る唯一の挑戦です。
中3の受験生が親を頼ることは、まぁありません。
高3生ならなおのこと親の出る幕はありません。
中学受験を、勉強漬けで、拷問のようにお考えのご家庭もあるようですが、僕はそうは思いません。
逆に、大した努力をしなくとも90点100点が取れてしまう。
あるいは、自身がどの位置にいるのかわからず、努力しないよりも、難しい問題に頭を悩ませるチャンスを与えてあげる方が、子供は伸びると思います。
最も不幸なのは、
普通以下のレベルなのに、
普通以上だと思っている(或いは分かっておらず)努力することをせず、手遅れになることです。
小学校の6年間は非常に重要だと思います。学力の基礎は小学校の間に培われ、それを中学、高校で逆転するのはなかなか難しいということを塾という仕事柄見て来ました。
つぶれるぐらい勉強漬けにする意味はないと思いますが、
トレーニングしないことには、できるようになりません。それは、スポーツも楽器の演奏も、仕事もみんな一緒です。
学志館の中学受験クラスが2月第1週からスタートします。
そのための準備コースが1月からスタートします。こんな世界があるんだというのを、是非、保護者の方も授業見学などで体感してください。
お子様が、「難しいから逃げる」のか。
「難しい問題に目を輝かせて挑戦する」のか、
きっとわかると思います。共に学習ができることを楽しみにしておりますし、
是非内部生の保護者様も、どんな授業なの?と見学のご希望があれば、お伝えください。
お子様がこんな流れで学習しているんだということもわかりますし、
ノートをしっかりととっていても、類題演習の時点でわからなくなっているのか、練習問題演習の時点でわからなくなっているのかなどもわかります。
担当の先生は、わかりやすく指導してくれているかもわかります。授業見学もお待ちしております!