昨日、以前指導した塾生からの電話がありました。
「僕のこと覚えていますか」
もちろん覚えていましたし、とても印象的で、真面目な生徒さんでした。
そして、洛南高校に合格した生徒さんだっただけに、よくできる子です。
色々と話を聞かせてもらったり、こちらの近況を話したり、
そんな中、何か言いたそうだけれども、「いや、あの。。」と言いづらそうな感じです。
「どうした?野川先生も結城先生も会いたいやろうから、塾へ顔を見せにおいでよ」そう言うと、
「いえ、今は会いにいけるような状態じゃないです。会いに行って恥ずかしくないように頑張ったら顔を見せに行こうと思います」
そんな決意を聞いてしまっただけに心配になりました。
「大丈夫?」
「大丈夫です。あの、先生に教えてもらって、よかったです。お礼が言いたくて」
あまりの嬉しさと、やはり彼に会いたいのとで「会いにおいでよ」と誘ってみましたが、
それに見合うだけの結果を出したら会いに行きますという返事でした。
・・・その時僕は、親のような気持ちでした。
親ならば、別に頑張らなくてもいいから、顔を見るだけでいいから、「つらい時こそ顔を見せにおいでよ」と言うと思います。
僕もそう言おうかと、何度も悩みましたが、同時に、
今頑張ろうとしている彼に、
「そんなに頑張らなくていいから、会おうよ」というのが、彼のためになるのだろうかとも思い、
何とも言えぬ思いで、
「そうか。じゃあ待ってるよ。会おうね」と言って電話を切りました。
頑張ってほしいなぁ。
そして、笑顔で、「村山先生!会いにきました!」と塾に顔を見せにきて欲しい。
きっと人生の岐路に立っているんだと思うけど。頑張って叶えてほしい。
そして、会いにきてくれるのを待っています。