お母さん。
お父さんにもちゃんと話していただくか、僕から話してもいいので三者面談をお願いします。
理由は、学校の成績が悪かったから。
確かに、学校の成績は「その場だけ頑張ればなんとかなる=だから、この子は頑張っていない」という事もあり得ます。
一方で、
なかなか点数が取れない定期テストという場合もあります=学校のテストは、大阪府全体での学力の推移を見るテストではなく、その先生の授業の習熟度をはかるものです。テスト作成者が、入試とは違う視点でテストを簡単にしたり難しくしたりできます。それ故に、科目によっては「学校のテストの方が点数が取れない」という場合もあり得ます。
もちろん。その分析はすべきですし、だからと言って「学校の成績が悪くてもいい」とは言えませんし、思ってもいません。
Hさんも次は、学校のテストを頑張らせるように、更に塾として話をして、一緒に頑張って行きたいと考えています。
しかしです。
彼女の顔がさえません。。。。。
その後彼女と話してみると、思っていた通り、「こんなに努力してるのにわかってもらえない」「70点取ったら次は80点。80点取ったら次は90点。満点なんか取れないし。。。いつまで頑張らなあかんの?」という言葉でした。
塾が彼女にとって、生き生きと学べる場になっているようで、それはそれで安心したのですが、
ご家庭の様子を知ることは、なかなかできませんし、(家にいるわけではないので)その場で「お父さん、こうしてやってください」という訳にはいきません。
偏差値が5上がると、志望校が1ランク(うまく行けば2ランク)変わる結果です。
せめて、(どうやら、偏差値の努力は全く知らずに学校の成績だけでお父様が激切れされたようです)
「入塾後の6か月で偏差値を10上げられた努力を、お父様にもお話しいただいて、まずは認めてあげてください。偏差値は定期テストの10点アップとはわけが違います。凄い努力です。もちろん、今回の結果だけで、彼女の実力が本当に偏差値10アップしたかどうかはの判断は早すぎます。安定して次回、できればその次ぐらいまで、今回程度の成績が取れていないと安定して偏差値が10上がった実力がついたとは言えないです。
でも、それでもです。
是非、彼女の努力を認めてあげた上で、次の目標を彼女の口から言えるような勉強にしてあげませんか。させられて無理強いする勉強ではなくて、今の彼女ならば、きっと「私、次は学校のテストで●点以上取る!」と言えると思うんです」とお話しさせていただきました。彼女は頑張っているし、この努力にさらに磨きをかけていけば、更に更に輝くことができると僕は思っています。
頑張っているのに、認められない。
確かに片方の面から見ると結果が出ていないけど、別の面からみると、ものすごく頑張っている。
この状態を、片方の結果が出ていない面からだけで「あなたは頑張っていない」と言われると辛いものがあると思います。
勉強を嫌いにならないで欲しいなあ。。。嫌いな科目があってもいいし、苦手な科目もあるのが人間です。
でも、学ぶこと(自身が成長する努力=できなかった事をできるようにする努力)を嫌いにならないで欲しいと願っています。学びは生涯続きます。なので、塾では彼女を全面的にバックアップしていきます。
いえ、彼女だけではないですね。塾生皆の背中を押すような指導となるよう頑張ります。
↓↓ちょうど今読んでいる本にこんな素晴らしいことが載っていました。是非、読んでみてください。