「ビリギャルをヤル気にさせた5つのポイント」最後の教えは、「評価」の仕方でしたね。
坪田先生は、「100点を取ったり、成功するとやる気がなくなる」とおっしゃられていましたが、確かにそうした生徒さんがいます。学志館の中にも中2の2学期期末まで学校の定期テスト主要5教科500点満点中450点以下は一度も取った事がないという生徒さんが、はじめて435点という点数を取ってからの、落ち込み具合と、投げやり感が凄かったのを覚えています(もちろんその後持ち直し、第一志望の公立高校に進学していきました)。
成功すると、それ以上が目指せなくなる。
成功が当たり前になると、成功しなかった時が怖くなり、前に進めなくなる。
そんな場合があるのだと思います。坪田先生は、そのあたりをさらっとおっしゃられていたので、誤解を招くかもしれないな?と思い。そして先生の著書を何冊も読んでいる僕からすると、先生の本意は「様々な生徒がいるので、成功することでやる気がなくなる生もいる」「100点を取ったことで、100点を続けなければいけないと感じ、やる気がなくなる場合もある」という事だと思います。
特に、村山は保護者様に、「点数や能力を誉めるとよくないんですよ」とお話しします。
「100点だったね」「頑張ったね。90点だったね」という点数を誉めたり、「天才!」などの能力を誉める方法で育った子は、思うような結果が出なくなると、隠したり、嘘をついたり、逃げたりする傾向が高いとされています。
それは、頑張ってもその点数が取れなくなったり、結果が出なくなった時に、
『僕(私)にはそんな能力がないんだ』
『天才じゃないから、できないんだ』
とあきらめてしまう事を学んでいるからだと言われています。能力や点数ではなく、努力の過程や、その度合い、昨日の自分を一歩でも超えようとする姿勢を誉めることで、子供は、「今はできなくても、できるようにする努力の方法を模索する」と言われています。
諦めてしまうのは、「怖い」からです。
『自分には、そんな能力がない』と思い込んでしまっているからです。
坪田先生は、「やればできる」は、できない場合もあるから使っては駄目。使うのならば「やれば伸びる」だとおっしゃれていましたが、僕は、「やればできるという」言葉を、自らが使えるようになっている状態は、物凄く良い事だと思っています。
自分以外の人からの「やればできる」は、押しつけがましさと反発を生みますが、できた後の「な?やればできたやろ?」という言葉と、その時の子供達の顔は忘れられません。悪いのは子供ではない。大人や先生などの指導者側が、できない事を子供のせいにして責めるのではなく、できるようにしてあげたいと思っています。
小さな小さな成功を積み上げ、
『自分はやったらできるんだ』と思える自信を身につけて欲しいのです。挑戦しないのは自身がないからです。失敗するのが怖いからです。そして、心の奥底で『やっぱ、自分には無理だ』と思い込んでいるのです。
そして、それは、子供が悪いんじゃない。
親か、学校の先生か、塾の先生か、誰か大人が、そう育ててきたからです。そんな、できない事を隠したり、逃げたり、嘘ついたりするような呪縛から、1日も早く解き放たれて、できなかった自分ができるようになっていく姿にワクワクする経験をいっぱいすべきです。
1日たった15分の1%の努力の大切さも下記から学んでくださいね。そして、学志館では、「できなかった事に、笑顔と努力で挑戦し、できる枠を広げていくような指導」を、これからも行っていきます。