統一日程である1/19の前期で不合格だったと聞き残念でなりませんでした。(今年度の前期入試の算数の傾向が変わっていて難しかったと聞きました)
12月上旬には、同志社香里の過去問題で合格が出始め、それまで悩んでいた立命館宇治の推薦(五ツ木駸々堂模試で偏差値55以上で権利がもらえる)を蹴って「同志社香里受験します!」と決めただけに、合格してほしい。いや絶対合格する力のある子だという思いもあり、残念でなりませんでした。
そんな彼女から、後期入試の正に発表すぐ。
「先生~。。。後期入試で合格しました」と泣いて電話がかかってきました。
(このブログを書いている今も、また思い出して泣きそうになっていますが)
「そうか。。おめでとう。。。」
おっさんになると、涙もろくなるのかもしれませんね。
いえ、ここ最近、合格した子たちは合格後、お父さん、おじいちゃんおばあちゃんに連絡、その後手続き。。。どたばたとあっという間に時間がたちます。そんな途中で「あ!学志館に連絡しなきゃ」となるのが普通で、そのころには合格の興奮も落ち着いています。にこやかな笑顔で、「合格しました」と報告に来て下さるケースが多かったからだと思いますが、
泣きながら電話をかけてきてくれた彼女の声を聞き、こちらももらい泣きの状態でした。
「本当によかったね。頑張って、本当によかったね」
全くもって、気のきいたセリフなど言えませんし、思いもつきません。うわずった声で「よかった、よかった」しか言えませんでした。(本当によかった)
そんな彼女が、その夜、塾に直接報告に来てくれました。
ここでも、『この子は、素晴らしいなぁ。学びを志す人になった。素晴らしい』と思った出来事がありました。
「受験勉強しんどかったし、つらかったけど、結城先生の授業が面白くて、わかりやすかったです。先生にありがとうございましたって伝えておいてください」
実はさかのぼること、3年近く前でしょうか。
中学受験の授業が始まったばかりの小学校4年生の時です。彼女が悪いわけでも何でもないのですが、ちょっとした先生側の勘違いから厳しく注意を受けてしまいました。
何事も初めが肝心で塾講師は(中学受験クラスでは特に厳しく)注意するのですが、大きな誤解(塾側:こちら側の問題でした)がもととなって、結城先生苦手。。となってしまいました。
結城は確かに厳しいです。
(いえ、楽な受験などないように、限界突破の先に成長があるからには、その成長を支援する先生がただ「やさしい」だけなどないと僕は思っています。本気だからこそ厳しさもあるのです)
しかし同時に、ものすごく面白くて、学志館でも(それ以前の職場でも僕と一緒に受験指導をし、大阪星光や洛星に合格させてきた、まさに中学受験のプロです)ずっと上のクラスを指導している先生です。
誤解がもとで、少し関係がぎくしゃくしてしまったのですが、ここでも彼女は学びを志す人となるべく、その力をいかんなく発揮します。
「逃げるの嫌なので、結城先生の授業受けます!」
逃げるのではなく、そこでもう一歩「自分から努力できる」。
すると、結城先生の、すごい解き方指導や、黙々とすごい量の課題をさせられている間の笑い話がはまってくれたのだと思います。
最終的に「結城先生が最高」と言ってくれ、この時のセリフになったんだと思います。
我々はいつも、合格の際「先生ありがとうございます」と言っていただきます。しかし、僕は、本当に「この子が凄いんです」と思っています。
(全員が受けるわけでもない)やらなくてもいい中学受験を頑張り通す精神力。
結果が出ずに逃げたくなる時もあります(そうそう常に右肩上がりで良いことばかりは続きません)。それでも逃げずに頑張る継続力。
そして受験までには様々な試練がやってきますが、彼女はそのマイナス的なことが起きた時、持ち前の明るさと前向きな精神力で克服してきました。(彼女もすごいですが、きっと、そう育ててこられたお父様、お母様が凄いんです)
「こうしたマイナスをプラスに変えてきた彼女が凄いんです」
そして、こんな彼女のような人が、「できないことをできるようにする」未来を変えきることができる、学びを志している人なんだと思っています。
そして、中学受験が学びのゴールではないんだよ。
僕は、大人になっても、死ぬまで学びは続くと思っていますし、「できなかったことをできるようにしたい」「こうなりたい」という夢を持って、その夢を叶える人になってもらいたいと思っています。(僕を含めた学志館の全講師も学びを志す生徒さんを育てることに必死で頑張ってまいります)
君は、まさにその、「学びを志す人」です。これからも更に、自らの次の目標へ向けて頑張ってくださいね。
そして疲れたら学志館に相談に来てください。田中先生も2月には骨折から復帰していますし、橋本先生や、卒塾生であり先輩中学受験経験者でもある野口先生(洛星合格)や大西先生(関大中等部合格)も、また会えるのを楽しみにしていると思います。
そして是非、後輩たちのために大学生になったら学志館の講師となってくれることを期待しています。
最後に一言。
「学びを志している人は輝いている」
合格後、会いに来てくれた君の笑顔は、ものすごく輝いていました。しかし、ここがゴールじゃない。にっこにこ笑顔でゆっくり休んで、その後また次の学びを志してください。期待しています。