中学受験を新たに志そうとされている方から、相談を頂きました。
同じように、悩んでいる方がいるのではないか、また、塾の裏側と言いますか、塾業界では当たり前の「あるある」を含めて、ご回答できればと思い、村山が持っている関関同立情報の一部を公開させていただきます（個人が特定されないよう、情報を一部削除しております。）
■ご相談の概要は、遅い時期からの中学校受験への挑戦、関関同立への挑戦ですが、大丈夫でしょうか、何か、注意点等がありますでしょうか？というご相談でした。村山が行った回答は下記です。
・関関同立を志望
・勉強を一生懸命されておられない現状
・個別指導の塾に通われている
上記から考えまして、関関同立の合格は非常に難しい状況だと判断いたします。しかしながら、入学者数が少ない高校受験での関関同立の難しさ、大学受験では国公立大学受験の抑えとして関関同立の枠が埋まってしまう現実を考えますと、（中程度の学力のお子様が関関同立合格をつかむには）中学受験が最も可能性が高いと私は考えております。下記の流れに従って、今一度、保護者様、お子様共に、「中学受験を頑張る」という意志統一をされることを願っております。弊社ですと、立命館宇治・同志社女子の推薦や、関大北陽などへは、お子様と同様の条件の生徒様でも、目指されている方がいらっしゃいますし、過去合格されております。最高合格者は、小５の２月（お子様の現在とほぼ同様の時期）から初めて中学受験の学習を始められ同志社本校に合格された方や、他塾様から小６の夏前に偏差値３０台で転塾されて立命館宇治に合格された方がおられます。あきらめずに、頑張ってください。
（弊社の偏差値は、全て、五ツ木駸々堂模試＝大阪府の中学受験生が最も多く参加する模試を基準としております。大手塾様の偏差値とは数値が違いますことをご理解ください）
・女子のお子様でしたら平安女学院立命館コース。男女でしたら、偏差値50程度で合格が見える関大北陽（関西大学への進学率は８２％程度です）などが、偏差値５０（平均）程度ですので、まずは関関同立提携校が第一目標となります。
・英検３級～２級を持っている事で、立命館宇治の推薦が取れる可能性が偏差値４８～52であります（英検を持っていない場合は偏差値５５程度を２回取る事）。同志社女子の推薦と合わせて、「当日の入試が心配」という本番に弱いタイプ、実力が安定しないタイプのお子様には推薦をお勧めしております。その他にも、初芝立命館、立命館守山のかがやき入試などもございます。
偏差値５５程度までが、上記学校＋関大中等部。58程度が同志社香里、同志社国際＝このレベルからは、４教科３教科の学習がかなりできていないと合格は難しいです。立命館本校のA日程で出願できる状態ですと、偏差値５５程度から合格の可能性が出て参りますが、そうでない場合は、同志社本校を含め偏差値６０以上が、安全な入試のためには必要であると考えます。
小５のお子様の現在の状況を考えますと、授業で新しい受験単元を学習しつつ、授業外の時間で、小４内容や今までの復習を無料で見てくれる塾（弊社はこのタイプの塾です）でないと、学習が追いつかないか、個別指導で月７万円～１０万円以上出しても、学習が追い付かない可能性が高いと考えます。
個別指導の場合、プロの中学受験指導ができる先生だと、金額が高く、授業数を多く持たないといけない現状から考え、相当な金額が必要かと考えます。
一方、学生の若い先生でも「教えられますよ」と言われたとしても、経験がものをいう中学受験においては、上記のような現状から、手を打ってくれたり、無料で補講をしてくれる塾はなかなか少ないと考えます。（大手の個別指導に通っておられるのだとしたら、最も危険だと考えます。ものすごい金額を突っ込んで頑張るのであれば、可能性があると考えますが、中途半端にするのであれば、どっちつかずで、結果も出ない可能性が高いと言えます。『大手塾の方が安心』と多くの方が考えられますが、現実は、大手塾さんは無理だと思って手を抜くか、物凄い金額をとられるかのどちらかだと考えます。通える範囲で、親身になって、合格への道筋を見つけてくれ信頼できる、お近くの個人塾さんを見つけられることをお勧めします。
距離的に、弊社に通う事は難しいと考えております。入塾する、しないなど気にされずに、もう少し詳しい情報が知りたい、どうすれば関関同立の合格が可能となる道筋が見えそうかなど、ご相談が必要でしたら、弊社ホームページの資料請求から面談をお申し込みください。対応させていただきます。よろしくお願い申し上げます。（塾長：村山）
因みに弊社の現小５生ですと、２０２１年５月頃個別指導入塾の生徒様が、２０２１年９月にクラスに合流、１２月入塾の生徒さんが２０２２年１月からクラスに合流（この生徒さんは、実力が段違いで特別早いケースです）。全て、中学受験未経験者です。個別指導だけの塾様ですと、どうしてもペースが遅れがちで、受験に間に合わない→ギリギリになって志望校は無理と言われ、無駄になるケースが多いかと考えます＝小６最後までのカリキュラムを見せてもらい（普通科のテキストではなく、中学受験専門のテキストであるか）、現在、お子様はどこを学習されているのか、残りの単元を１回の授業で２単元進めるのか（そのフォローはどうすべきか）、１単元しか進めないのか（であれば、間に合うのか）、講習会でどう消化すべきなのか、「こんな予定になりそうです」を出してもらい（それで大まかな総額がつかめます）、それでもなかなか予定通りには進まないものです。確認の上、納得して進まれることをお勧めいたします。
※最後の注意点として、「今学習していない単元はやらなくて大丈夫ですか？」と質問の際に「あ～、大丈夫です。フォローしますし、必要のない単元は省いて効率的に学習させます」と言っておきながら、無理やり（全く理解できない）クラス授業に入れる塾や、前に戻って重要単元を無料で補講することを行わずに多額の金額を要求される塾があります。それはそれで、「今までやってこなかった学習を追いつかせるのだから当たり前」であると言えます（ご納得であればOKです）。しかしながら、過去、転塾されて来られた生徒様の多くに「この子、全く分からない授業をただ聞かされていただけだ」「こんな予定では全く間に合わないのに大丈夫って言われ、信じて小６の９月に来られてももう間に合わない。。。」というケースが見受けられます。そして、こればっかりは、入って実際に授業を受けてみないとわからない事なのです。
受験のプロが必ずいます。しかしながら、塾講師だからといって全員が本当のプロではありません。そして、二月の勝者に書かれているように、「ただ塾に通ってくれて、お金を払ってくれればいい」と考え、フォローも、手厚い指導もしないよう指示され、そうせざるを得ず苦しんでいる塾講師が多数おり、そんな仕事がしたくないと願って独立して塾をやられている方がたくさんいます。（私も、大手塾で嫌だったことはしないと誓って独立し、学志館をやっております。）
医者にもレベルがあるように、この人に任せたら手術が成功するという本物のプロがいます。そうした本物の講師を探し、意見を聞き判断してください。その上で、レベルの高い講師がお子様に合うとは限りません（かしこ過ぎる講師と、レベルの合わないお子様との指導となると、「先生の言っている事が理解できない」「わからない生徒の気持ちが理解できない講師」などの問題が発生いたします）。お子様との相性を見ながら、タイムリミットがあることを考え、受験に臨まれることを切に願っております。
長々と語ってしまうのが村山です。反省しております。
しかしながら、僕は、ちゃんと情報を全部伝えて、その上で判断していただきたいのです。内部生の保護者様にも、可能な限り情報を提供し、お子様との相性や時期から、どうすべきかを判断して参ります。自分が本当にプロと呼べるのか？というのは、結果が出てみないとわからない事ですが、「さすが村山先生。」「言う通りにしといてよかった」と言っていただけるよう精一杯指導して参ります。
