教育

大阪府の公立高校入試について

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現在の中3から、段階的に改革が行われていきますね。

■英語が上位高校入試において、「問題文も英語(全文英語化)」

■5段階評価(今までは10段階評価)

■絶対評価へ変更(今までは相対評価)

■前期・後期の2期制がなくなり、基本一発勝負

 

他府県と違う独自路線を貫いていた大阪府が、「内申点の評価」においては、他府県と同様の方向へ、その他に関しては、独自路線で大改革が行われる予定です。

 

どんなシステムや評価も、一長一短があるので、ここでは触れませんが、

子供たちのために、「貫いてもらえないでしょうか?」

後になって、トップの意向で、「より良い物に改善」と言えば聞こえはいいですが、振り回される子供たちが可哀そうでなりません。だからと言って、悪い制度をそのままにしておけない・・・というのもわかります。しかし、「ゆとり教育」は撤廃されました(ゆとりのままで良かったというつもりはありません。しかし、それに振り回され、学力低下を招いたのは痛恨の極みだと思います)。

現在の中1生から始まる「問題文を含めた全文英語化(上位高校入試において)」は、本気で取り組むのであれば、素晴らしい事だと思います。将来を見越しても、「何十年も勉強して英語が話せるようにならない日本人」ではなく、本気で、未来の日本を背負う子供たちの英語力を上げるためには、まず「入試制度」から変わらなければ意味がないのも、その通りだと思います。

 

だからこそ。

「本当に良いと下した、この結論を貫いて下さい」

そのための「先生の準備」「中学校教育の在り方」、その下の「小学校教育」から本気で取り組み、「全文英語」に対応できる授業や指導をしてあげて欲しいと願います。

 

塾は、本気で対応します。

塾は、お金を頂いての「仕事」として、お子様の学力を上げる事を生業としています。

入試制度、テスト問題に即座に対応するのが仕事であり、生徒さんの成績を上げる事が、仕事の第一命題です。その上で考えて、今回の大阪府の改革は、「本気でやれば素晴らしい物になるが、中途半端にすれば子供たちに大混乱が起きる」要素が高いと、村山は考えています。

 

・10段階評価から5段階になったという事は、細かな評価ではなく大雑把な評価になった。

という事を意味します。今まで「4.5」だった子が、10段階評価だと9だとすると、5段階評価では4か5のどちらかに割り振られることを意味します。良くなるのか、悪くなるのは個人差がある問題なのでわかりませんが、間違いなく評価が「大ざっぱになった」事だけは確かです。

 

・相対評価から「絶対評価」になった。

大阪府だけが相対評価でした。大阪府だけが、教育の世界では異常だったのかもしれませんが、世の中を見渡しても「絶対評価」など、なかなか見当たりません。

大人の世界は、常に他者との比較や競争で決まる相対評価です。教育の世界に、大人の論理だけで競争原理を持ち込むのは適切ではない・・とするのならば、本気で縛りをかけず、各中学校、各教科担当の純粋な判断で「基準を超えたら、全員5を出す」を貫いてもらえたらと思いますが、そうすると、「学校間格差が発生する」から、調整を加えるそうです。

 

それって、結局5をもらえる生徒や4をもらえる生徒の割合が決まっている事と、そう大差ないのではないか?と感じます。

 

わかります。みんな5をもらっていたら、内申点の意味がなくなります。

そこに真面目な先生がいて、「ほとんど5を出さない」などとなると最悪です。なので調整を加えるのもうなずけます。しかし、10段階から5段階に「評価が大ざっぱになり」、その上、調整を加えられた「5段階評価=5を出せる割合が全体テストの結果、中学校によって変わる」、こんな、よくわからない評価方法でブラックボックス化されると、内申点は「似たり寄ったり」になるか「よくわからない」というのが、現中3生のお母様方が抱えている不安です。今後改善が加わる事を切に願いますが、現状大混乱か、半ばあきらめの声が広がっています(その調整のために、教育委員会を含めた皆さんで取り組んでいらっしゃるのもわかりますが、以前同様に、「よくわからない」が、われわれ一般庶民の本音だと思います。でなければ、大阪府下の全中学校の成績を開示してランク付けし、それに対して、「5」を出せる割合がどうなったのか?を全て透明化すればいいと思うのですが、そうすれば、更に「あの学校には行きたくない」など学校のランク付けにつながるためできないと思います)。

 

塾からすれば、

■迷走しているのはわかりました。

だからこそ、統一の尺度・実力をしめす「偏差値」という武器を手に入れておきましょうと言うしか方法が見当たりません。

 

だれが、どう判断しているのかよくわからない。

調整が加わり、更に良くわからない内申点よりも、みんなが同じ模試を受け、自身がどの位置にいるのかを明確に、公正に把握できる「偏差値」という武器を手に入れておかなければ、入試が怖くて仕方がない。。。というのが、保護者様や生徒さんの本音だと、村山は感じます。おりしも、大学入試が、上記、偏差値による入試を撤廃すべく改革がなされていきますが、高校受験は、最終的に「内申点+当日の結果(実力=偏差値により判断)」という従来の入試システムのままです。結局最後の最後には、「絶対評価」ではなく、「相対評価」で高校入試が決まる事になります。これって、おかしくないですか?「得点の高い者から合格(評価)される相対評価(他者との比較)」に対する準備が必要だと村山は考えます。

 

なにはともあれ、改善されたこの入試システムに対応しなければなりません。わからない事、不安な点がありましたら、ぜひ学志館にご相談ください。面談をお待ちしております。

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