お盆休みも終わり、学校の夏休みの宿題の提出が近づいていますね。
うちの長女(中1)も、課題図書を読み、2学期の授業の中で読書感想文を書かされる宿題が出ていました。
・課題図書として350ページもの大作を選んでしまった。
・書店にその本しかなく、仕方なくそれにした=漢字が難しく、話も興味を持てず、読む気ゼロ
そんな宿題ができあがらない状態を、娘と共に分析しました。
僕は、「失敗はどんどんすべき。でもね、その失敗から学ぶ事。同じ失敗を繰り返さない事(と思っていても、人は同じ失敗をしてしまいます。だからこそ、意識していないと、ずっと改善されません)」と話すのですが、
今回は、
・自分で本を選べる環境・状態ではないのであれば、パパなど誰かに相談すること(判断してはいけない人が判断しているから失敗する)。
・夏休み期間を数え、本の最終ページを確認し、夏休み中本を読みたくない日を差し引いた日数でページ数を割ると、1日に読むべきページが意識出来ます。
「それやった?」と聞くと、やはりやっていないようです。
大人からすると当たり前の事ですが、小・中学生だとまだまだこんなものです。そして、そこから学ばなくてはいけません。
「次は、こうやって意識してみようか」
大人は、自身が高校生ぐらいの時の、勉強が自己管理できていた時の意識が強く、そのレベルで判断しがちです。なので、我が子が小・中学生の間は、(高校生ぐらいからの大人な学習姿勢を基準にして)「なんでできないの!」となってしまいますが、子供は、今その過程を歩んでいると思っています。
そして、大人でも、「期日(ゴール)を意識して、逆算で仕事を間に合わせる」事は当たり前の事ですが、言われた仕事だけをしていると、言われないと動かない社員同様、子供達も言われないと意識出来ない、学ばない子に育ちます。
学志館は、決められた年間カリキュラムが、中学受験コース以外ありません。ないのではなく、担当者が「クラスの人数」「(中学生なのであれば)学校の進度」などで調整しています。先取り授業(予習)にしても、3週先ぐらいまでなら記憶にも残っていて、その後の学校の授業との相乗効果が見込まれますが、4週以上先取りをすると、「そんな前に学習したことは忘れている」生徒の方が多くなるケースも発生します(そのあたりを、各担当者が調整しています)。
「中3の数学の●●の範囲は、応用まですべきか、どうしましょう」
数学担当の田中と、橋本がよく打ち合わせをしていますが、僕は、相談されるまであまり口を出しません。トップから、指示されると、(子供達の事を)考えるのをやめて、それに従おうとします。(もちろん、最高の授業のために、形を統一する必要もあるため、そこは後で確認し、まずは担当者の意見=意志を確認します)
我々の仕事は、ファミリーレストランのように同じ材料で、同じ商品を作り続ける仕事とは違います。その場で判断し、その場で調整し、子供たちにとって最も良いと思われる判断を、その時の状況から判断すべき仕事です。そして、こうした仕事は、医療現場を含め、今後ますます、AIにはできない、人間の仕事として重要になると僕は思っています。
「この失敗から学び、結果に変え切る人になろうね」
それは、人生を成功に導く、改善を加えながら、粘り強く事にあたる姿勢を学ぶ事につながります。