教育

■忘れ物について~2016.01.10

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昨日、教育ブログを見ていた際、「忘れ物をした生徒を、取りに帰らせ、授業は受けさせずに、振替もしない。保護者は、そうならない教育を望んでいるはずであり、二度と忘れ物をしないという教育をする機会を奪うものであるから、絶対に、迎合しない」という内容の文章を読みました。

 

僕も、昔はこう考え、行動した時期もありましたが、現在は行っていません。その理由は、下記です。

①アメリカの教育者が書いた本に「教育を受ける機会を、たとえ罰則であっても奪うべきではない」という考えに賛同したからです。

 

その方は、教育に携わる中で、全米で表彰されるまでになり、当時の大統領に会う機会と招待を受けたそうです。その直前、ルールを守らなかった生徒を「一緒に連れていかない」という判断をし、実際に連れて行かなかったそうです。

 

その後、様々なセレモニーや、表彰を受ける中で、「こんな体験ができる場に、あの子(罰として連れてこなかった生徒)を連れてきてあげるべきだった」と深く後悔したそうです。その方は、教育において、「その子にとって、プラスの意味がある教育の機会を、たとえ罰則であっても奪うべきではない」と言われています。僕も、そう考えます。罰としてゲーム禁止やテレビ禁止!は許されても、家族で「博物館に観に行く」や「●●を訪れる」という機会を、たとえ『その後、遊んだり、外食させるのは、違うのではないか?』と感じても、博物館で見聞きする勉強の機会や、何かを得る教育として意味があるチャンスであるのならば、その機会を奪うべきではないと考えます。同時に、そうした教育のチャンスは与えつつ、別の機会に罰則を与えることができるはずです。そうした方法がないのかと、考えるようにしています。

 

※忘れ物をした生徒に授業を受けさせないのは、「その子が賢くなるチャンスを奪う」行為です。授業は受けさせた上で、別の罰則を与えるべきだと考えます。

 

②忘れ物をしても、コピーしてもらえ持ってこなくていいのであれば、忘れ物をし放題になるのでは?

 

その通りです。こちらもそのまま野放しにしていい問題ではありません。必ず「忘れ物をした」という事に対して、本人に責任を取らせるべきだと考えます。

 

・他のちゃんとしている生徒に迷惑をかけてはいけない。

=授業前に申告した生徒さんの対応をすることはできますが、授業が始まってから「先生忘れました」という生徒さんの対応を一番にすべきではないと考えます。ちゃんと忘れ物をせず、まじめに授業を受けることができる生徒さんの権利を奪って授業せず、「忘れ物をした生徒さんの対応」をするのは間違っていると考えます→1階の事務所へ生徒さん自身が降り、事務の人に相談することとなっています。

 

・イエローカードを発行することで、+アルファ勉強する機会を増やしています。

「忘れ物」や「チェックテスト不合格」など、ダメ!と判断されたら、その子を見捨てたり、「お前のせいだから自分で何とかしろ」というのではなく、塾として、勉強する機会を増やしたいと考えています。イエローカードが発行され、塾で授業外で学習していただく罰則が科せられます。

※これにより、「忘れ物をしたら、勉強時間が増えるから忘れないでおこう」と考えるようになると思って行っております。また、そう思えず、忘れ物を繰り返すのであれば、その分、その生徒さんがたくさん勉強することになります。それで賢くなってくれるのであれば、僕は塾の存在意味があると考えています(このイエローカードをなかなか消しに来ない強者が数名いるのも事実です。ルールを守るよう指導を強化してまいります)。

 

 

③取りに帰っている途中で事故にでもあったら大変。

上記のように、「教育を受ける権利を奪うことなく」「本人に罰則を与えることができる」(と村山は考えています)のに、取りに帰らせ、その途中で事故や事件にでも巻き込まれたら大変なことになります。後悔しか残りません。それは、「本当に最善か?」と自問した際、「忘れ物をした生徒を、絶対に取りに帰らせる」という事が、僕にとっては、最善策だと思えないからです。

 

すみません。こうした考え方は、人それぞれが思う事であり、何が正しい、これは間違っているなどないと考えます。自分自身の上記最善策と考えていることも、一番ではないと思いますし、もっと改善すべき点があるのではないかとも思っています。

 

ただ、教育においては「何をすべきか」よりも、「誰が、どんな思いで、行動するのか」の方がずっと大切な場合を見てきました。A先生で成功した方法をB先生にさせても上手くいかないなど、「これが絶対の方法」というものではなく、「誰が、どれだけの熱意で、こうする!と決めて、必死に行動する」ことの方がずっと意味があると思うのです。学志館では、村山が、上記のように決めて「やる!」としています。今後も頑張ってまいります。

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