坪田先生の教え③は「戦略」でしたね。
戦いを略す=戦わない。相手を知るというお話から、慶応の入試で出る範囲は、ここだという事が分かっており、それを知らないと無駄な学習になるよというお話でしたね。
村山より
学習の優先順位をつけるという意味において、僕から塾生にお話しする大切な戦略があります。
「過去問題はできるだけ早くやった方が良い」という受験の格言にも似た言葉がありますが、本当だと思いますか?
僕は、上記の言葉には条件が付くと考えています。
・高校生以上など、入試分析が適切に行えること。
・塾や予備校などに通わず、自分で入試分析しなければいけない場合。
においては、過去問題はできるだけ早く見ておき、傾向と分析、対策を考えるべきですが、それそこ、戦略=戦いを省略するという意味においては、そんな入試分析は塾や予備校にしてもらい、受験生は1秒でも学習すべきだと考えます。
分析しても賢くなりません。
どう戦うかを決めるために分析はしなくてはなりませんが、それを省略できるサポーター(塾や予備校、或いは保護者)がついているのなら、無駄な戦いに要する時間がもったいないと思います。
更に、過去問題は、「その年合格したのか?」を計測する最良のツールです。半年や1年、2年前に見たりやったりしていたら、点数が取れて当たりまえです。現在の実力が見えづらくなります。入試の半年前に過去問題をやったら、合格まで〇点足りない。。。2か月前だと。。。と本番さながらに過去問題と向き合い、そこから見えてきた一手(戦術)が決められなくなってしまいます。
傾向と対策を知りたいのであれば、塾や予備校が保管している6年以上前の古い過去問題を行えばいいのです(学志館もそうですが、実績を出している塾は15年20年以上の過去問題をそろえています)。古い年度だと時事問題や公民分野の国会議員の数や地理分野の貿易額など変動する数値が出てくる問題などはする意味がありませんが、それ以外の範囲の方が圧倒的に多いですから、充分、傾向分析はできます。
ですので、学志館では、過去問題5年分を購入したら、塾で管理し、いつやっていただくかを予定組みし、そこからどうするかを塾が分析し次の一手を打ちます。
「〇〇中学校・高校・大学の傾向と対策」
が答えられなければ、塾・予備校として終わっています。そんな、分析は(せっかくお金を払って通っているのであれば)塾や予備校に任せて、
合格のための学びを志しましょう。
皆と同じように「過去問題は早くやった方が良い」を実践しているだけでは差は縮まらないと考えます(だって受験生は皆、それをやっているのですから)。勝つためには戦略が必要なのです。そして次にお話しする戦術は、お子様一人一人の得意科目や不得意科目、そして時期的な問題などで、打つ手が変わります。是非、村山までご相談ください。「ただ、わからない問題を教えればいい」という考えでは、受験では勝てないと僕は思っています。