本日、協会の方に来ていただき、詳細を聞き研修を行いました。
受験生を指導していて問題を感じるのは、「国語力」=読解力です。
塾は、受験のプロですので、期限までに+20点や+50点など、合格への手を数々うって結果を出さなければなりません。しかし、そんな中、「●●をすれば、すぐに、その点数ぐらい取らせることができる」という指導が行えない生徒さんが出てまいります。
そんな生徒さんは、「国語力」がありません。
こうした生徒さんは、「グラフの読み取り」など、実は答えが書いてあるのに、見つけ出すことができません。
「お父さんは?」と聞かれているのに、全然違うところの答えを出していたりします。
文章を読むと、言葉の意味が分からず文意自体を読み違えているケースが多いです。
程度の差こそあれ、国語ができない子は、こうした様子がみられます。そして、こうなってくると、安易に「●●さえすれば、すぐ点数が上がりますよ」と言えなくなります。根本的に、日本語がうまく使えなかったり、理解できないため問題が発生してるので、その解決には、とんでもなく時間がかかる可能性が出てまいります。そんな、読解力の一助になればと、現在「語彙・読解力検定」の導入へ向け、様々な研修並びに、検証を行っております。
偏差値がトータルで65程度の方でも、国語だけ偏差値が50前半だと、国語が苦手・・・ということになります。
国語の成績が上がれば、トータルで偏差値70を超えるのではないか?と容易に予想がつきますが、その「国語力」をつけるのは簡単ではありません。我々、学志館は、「目に見えない感覚的なもの」を数値化したいと考えています。この語彙・読解力検定も、21世紀型の新しい入試に対応すべくIRTによる数値化によって合否を決定しています。今まで「なんとなく、読めないんです」「いくら本を読んでも、国語ができるようにならないんです」と言っていたような、感覚的な話ではなく、「どのくらい言葉の意味を理解しているのか」「どの程度読み取れているのか」を数値化して判断することで、どこが弱く、何をすべきかが見えてくると信じております。
来年6月に学志館にて、初の検定が行われます。皆さんの参加をお待ちしております(案内は、来年4月ごろに配布予定です)。